先日、ある銀行の方とお話したのですが、よく住宅ローンプラザで聞かれることは、土地も何も決まっていない状態で
『いったい、自分たちは、いくら位住宅ローンを借りられますか?』と尋ねられるそうです。
それはそうですよね。
ほとんどの人は、住宅なんて初めて建てる訳ですから、自分の年収でどのくらい借りられるかは、非常に気になるところです。
ということで、今回は借り入れ金額のお話です。
結論から言いますと、通常は、税込年収の5倍が目安です。
(しかし、公務員・大企業の社員の方たちは、6~7倍も可能)
融資金額は50万円以上5000万円以内(※5000万円以上でも相談可能)
融資可能範囲は土地購入費+建物建設費+諸経費(住宅ローン保証料+火災保険料+登記費用+地盤調査費用など)
最近は、住宅建設に係るほとんどの費用が融資対象になっています。
次にお金を借りる時のポイントです。
①頭金はあった方が融資を受ける時に有利
頭金は、多いに越したことはありません。
この頭金があるかないかでは、銀行での印象は相当違います。
最近は年収より、お金の管理能力を査定するそうです。
多い年収があっても、頭金がない人より、年収が少なくても、頭金を一生懸命貯めている人の方を好評価するそうです。
②頭金が10%以上あるとローン保証料が安くなる
これから言っても、融資額の10%以上は頭金を貯めた方が良さそうです。
ローン保証料とは、
万一、返済できなくなった場合には、保証会社が借入れした本人に代わって、金融機関に残りの債務を全額返済してくれる、という仕組みです。
この仕組みにより、金融機関は、個人から返済をしてもらうよりも、迅速に回収することが可能になります。
ここで注意が必要なのは、保証料を支払ったとしても、借金を免れるわけではありません。
③土地の購入に当てた代金も頭金としてみなす
土地購入代金も住宅ローンの対象ですので、その金額を持っていることと同じです。
むしろ、銀行の評価は高いと言っていいと思います。
④仮審査の金額は実際に借りる融資額よりちょっと多目に申し込み
仮審査とは、実際に融資を受ける本申し込みの前の段階で、一度融資額の打診することです。
この段階で、審査が通れば、本申し込みは余程のことがない限り大丈夫です。
仮審査を受ける時の借り入れ金額は実際の予定金額より少々多めに申請して下さい。
というのも、本申し込みの金額を仮審査の金額より少なくすることは可能ですが、反対はできません。
仮審査は、あくまでも、いくら借りられるかの審査ですので、ちょっと多めの金額で査定を受けて下さい。
最終的には、この仮審査によっていくら借りられるかが分るのです。
by kakizaki