会議で東京に行く機会があり、少々時間が取れたので、散策に行ってきました。
丹下健三氏設計の東京カテドラル聖マリア大聖堂(文京区)を見てきました。
内部は撮影禁止でしたので、お見せできません。
建物全体が十字架の形をしていて、内部は、コンクリート打ちっぱなしです。
トップライトからの自然光と、壁からのわずかの光が多分高さ30~40mはあると思われる大空間の中を照らしています。
外から見えるこの形が内部からもそのまま、見えます。
これが、コンクリート打ちっぱなしの醍醐味です。
決して明るくはありませんが、むしろその暗さが荘厳な雰囲気を醸し出しています。
祭壇の反対側の二階に巨大なパイプオルガンが設置され、あの大空間に響き渡ることを想像しながら、しばし、時間が流れていることを忘れていました。
近代建築の特徴を余すところなく発揮している、丹下氏の作品です。
教会という特異な空間が求められる要望を、かくもこれほど大胆に、そして繊細に表現していることは、建築というよりは、もはや芸術です。
ただただ、うっとりです。
久方ぶりに我が母校に行ってきました。
実は、2006年に江東区豊洲に新キャンパスが開校していましたが、一度も訪ねたことはありませんでした。
私が、卒業した建築工学科も、今はこの校舎を利用しています。
何とも、うらやましい建物です。
私が、学生の頃は、校舎は芝浦にあり(現在は、そこに、新校舎が建築され、デザイン系の学部が設置されています。)ました。
その当時は、芝浦地区は倉庫街で、とても薄暗い街並みでした。
町に流れる川から異臭が漂い、とても、女性と一緒に歩くような町ではなく、とても、男くさい雰囲気でした。
工業系の大学だからこんな処にあるのかなーと当時は真剣に思っていました。
しかし、田舎から出てきた私には、そこそこ合っていたような気もします。
ジーパンにポロシャツこれさえあれば十分でした。
ところが、バブルのころ芝浦地域は再開発が進みジュリアナ東京でも知られるようになり、芝浦が今までのイメージとまったく変わってしいました。
今は、洗練された街になってしまいました。
今の学生は、こんな素晴らしい施設で勉強できるので、とてもうらやましいですね。
久しぶりに学生生協で、コーヒーを買って、暫く、学生気分を味わってきました。
近くにいた学生同士がレポート提出や単位取得などの話をしているのを聞いていると、少々若返ったような錯覚になりました。
若いって本当にいいですね。
実は、私の長男は、今大学一年生です。
おーい。まじめに勉強しているかーーーーーー?
あの頃に帰りたい・・・
by kakizaki