スタッフ柿崎社長ブログ

災害に強い家ってなんだろう?

3月11日14時46分東日本大震災があり、ここ酒田も震度5弱の強い揺れがありました。

すぐに酒田市全体が停電になり、その日は、社員全員すぐに自宅に帰るように指示しました。

私も、会社の戸締りなどを確認し、自宅に戻りました。

幸い、自宅の建物は異常なく私の家族は皆無事でした。

ライフラインは、水道とガスは使える。

電気だけが使えない。

3月とはいえこの日は、結構冷えていました。

後で調べたら、最高温度1℃、最低温度-1℃

最近の暖房器具は、電気がないと使えません。

夜の暖房が、問題だ!

今ある暖かい空気を逃がさないようにするには、換気扇を止めるのが一番いい!

というわけで、換気扇を確認。

そうです。停電です。動いている訳ありません。

電気が復旧した時に作動しないように、とりあえず、スイッチオフ!

直観的に、この停電がすぐには復旧しないような気がしたので、夜のためにろうそくや懐中電灯を茶の間の真ん中に集めるよう子供たちに指示しました。

何時水道が止まるかわからないので、飲み水の確保。

実は、私の家には、防災用の飲料水がペットボトルで10本くらいあります。

これは、地元の自治会より毎年2本ずつ支給されているものです。

次にトイレ用の水を確保のために、昨日のお風呂の残り湯に、いっぱいになるように足し水をしました。

夜になって、ろうそくの火を灯しながら、本当に震災に強い家ってなんだろうと考えていました。

①耐震性が高い家

これは、言うまでもありません。

私は、常々どんな地震がきても、ベシャンと潰れない家を提供するようにしているつもりです。(もちろん変形はします。)

どんな地震でも壊れない家を造ることは、難しいと思いますが、せめて、建物がベシャンと潰れないで、人命が助かる家にはしたいと考えています。

②家具が倒れない家

これは、家そのものとは、ちょっと違いますが、地震時は、結構大きなポイントです。

特に、寝室には、大きな家具を置かないようにしてください。

どうしても、設置する場合は、転倒止めの金具などで、しっかり固定してください。

分っているけど、やってない方が多いのです。

③高断熱の家

今回の震災で一番感じたことは、高断熱住宅は震災の時にその威力を発揮するということです。

地震がきた3月11日から、停電と燃料不足のため灯油の暖房器を止めています。

(夜みんながいる時に、リビングだけ、こたつとエアコンで暖を取っています。電気が必要なときの申し訳ありません。)

今年は、3月になっても寒く、明け方はマイナスになる日も結構ありましたが、暖房していない部屋が10℃以下になることは、ありませんでした。

ただし、24時間換気扇を止めているので、窓は、結露する日もあります。

今回の震災で、なかなかできない経験をさせてもらったと思っています。

震災によって、建物が壊れないことは、前提ですが、その後の生活を考えると、改めて、高断熱住宅の必要性を実感しました。

特に冬場は、重要です。

こういう体験は、頭では理解しているつもりでも、実際に経験しないとなかなか分らないものです。

災害はいつ来るか分りません。

しかし、その日のために備えておかなければいけません。

家づくりも、その辺から考えていく必要性がありそうです。

by kakizaki

2011年03月29日更新