2011年3月9日新聞やテレビで、大手五社のサッシの耐火不足のニュースが大きく報道されました。
朝日新聞の記事によると
『サッシメーカーの「YKK AP」「新日軽」「不二サッシ」の3社が、国の耐火基準を満たさないサッシ窓を出荷していたことが国土交通省の調べでわかった。
すでにトステムと三協立山アルミでも同様の問題が判明しており、業界上位5社がそろって違法な商品を流通させていた。
交換や改修が必要な住宅は計3万棟に上る見通し。
問題があったのは、窓枠の素材が室内側は樹脂、室外側はアルミを使った複層ガラスで、左右に引いて開閉する窓。
2002年2月以降に出荷された戸建て住宅用で、窓枠がアルミだけのものより断熱性が高く、寒冷地や都市部で普及している。
YKKは「エピソード」、新日軽と不二サッシは「アルプラクラス K3」の商品名で販売した。
不二サッシは新日軽に製造を委託していた。
建築基準法では、住宅密集地での延焼を防ぐため、20分以上、炎の熱に耐えてガラスが窓枠から外れない性能を求めている。
しかし、公的な機関の試験で3社の商品は屋外からの炎では10分以内、屋内からの炎でも15分以内で燃え、ガラスが割れて窓枠から外れた。
問題の商品を使った住宅は都市部の耐火基準を満たさず、違反になる。
3社の出荷数は戸数に換算して1万5千棟前後とみられる。
すでに耐火性能の不足が発覚したトステムは1万棟分、三協立山アルミは7千棟分が出荷され、耐火性の高い商品に交換したり、窓の外側に防火シャッターを取り付けたりといった対策を進めている。
木造住宅用のアルミサッシ・ドアでは、大手5社で100%近いシェアを占める。
問題の商品を使った住宅には建築中の物件も相当数あるとみられる。
年度末の今月は完成した新築住宅が建築主に引き渡されるピークで、問題発覚で混乱が広がる恐れもある。』
という内容です。
このような、報道を聞くと、2009年1月10日に『エクセルシャノン サッシ性能偽装』をブログで書いたことを思い出します。
次から次へとサッシ関係の不手際が明るみに出てきます。
一社だけでなくサッシメーカーのほとんどがこのような問題を起こすということは、サッシ業界そのものの仕組みの在り方のような気がします。
多くの方は、全てのサッシが耐火不足しているのではないかと心配されると思いますが、この問題に該当するかどうかは、住んでいる場所によります。
具体的には、用途地域が《準防火地域》で使用したサッシが該当します。
準防火地域とは、都市の中心部に位置し建物が密集するため、特に火災に強くするために、市などが指定している地域です。
酒田市でいうと、本町を中心とした周辺です。
弊社は、この手の商品は主にYKKさんと取引しております。
今、調査中ですが、弊社では、三棟該当するようです。
何しろ昨日のニュースですので、メーカーでも、どのように対応するがまだ決まっていないようで、弊社には、何の連絡もありません。
ある程度の具体策が決まりましたら、個別に対応させて頂こうかと思っています。
何しろ、一昨年のエクセルシャノンの問題は、ようやく今月より改修工事が始まります。
解決まで二年以上かかっています。
この手の問題は、少々時間がかかりそうです。
by kakizaki