平成8年(1996年)12月の21年前に我が家は完成しました。
(写真は、2002年に旧事務所を増築した時の頃)
私が、まだ会社を設立する前の事です。
高断熱高気密という家づくりがあることを知り、一生懸命勉強している頃です。
ただ長男は小学校に入学するので、どうしても家を建てる必要がありました。
私にとっては,高断熱高気密住宅第一号でした。
小さいころから、悩まされてきた寒い家ではなく、何とか暖かい家が欲しくて自分なり施工することに決めたのです。
ただ、高断熱高気密住宅に対する知識もまだまだ不十分でしたし、折角自分の家を造るのだから、自分の勉強も兼ねて、実験住宅のつもりで色々試すことにしました。
その当時は、省エネルギーという事より、家中が暖かくなるするためには、どうしたらいいかという事に重点を置いていました。
このような住宅ですから、結論から言うと、たくさん失敗をしています。
失敗談、
①サッシの選択の誤り(アルミサッシを選択)
②気密測定はC値3.5。かなりスカスカな住宅
③暖房設備(セントラルヒーティング)の配管からの熱ロス
(床下の配管からの熱ロスが半端でない)
④お風呂廻りの気密方法の失敗による空気漏れ
など等上げたらきりがありません。
私は、その当時自分ではそれなりの高断熱高気密だと思って、12月の寒い時に引っ越しました。
どれほど暖かいかとても期待していたのですが、実は余り暖かくなかったのです。
それどころか、結構灯油を消費することに気が付きました。
しかし、完成したものどうしようもありません。
住みながら色々自分なりに暖房費がかからないように工夫してきましたが、中途半端な高断熱高気密住宅になってしまったのが一番の原因でした。
その当時は灯油価格は、50円前後でしたのでまだ、諦めていましたが、数年前は、100円を超える時期もあり、暖房費に悲鳴を上げていました。
2016年11月~2017年10月の我が家の暖房費は、
1,736ℓ/年×79円=137,144円/年
になります。
毎年これだけの暖房費が掛かっているのです。
昨日ブログで紹介した住宅は、
暖房費30,030円/年
ですので、同じ45坪の家なのに
137,144-30,030=107,114
暖房費に年間10万円もの違いが出ています。
30年もすれば300万円も違います。
中途半端な高断熱高気密住宅は、結局増エネルギー住宅になることを実感しました。
我が家は、これから暖房についてどうしようか本気で検討しなかればいけませんね。
(我が家の失敗があったから、今の技術が得られたんだと少し慰めていますが・・・)