6月27日、28日に新木造住宅技術研究協議会の第2回東北大会が能代で行われました。
この会の理事長の鎌田紀彦室蘭工業大学名誉教授の挨拶から始まりました。
今回は、新住協では、とても有名な西方設計事務所の所長さんのご自宅が完成したので、とても多くの会員の方が参加しました。
西方氏の説明の後、参加者全員で現地に見学に行ってきました。
この建物の最大の特徴は、南側の全面ガラスの外観です。
写真のキャッチフレーズにも書いてあるように、冬期間太陽の日差しを出来るだけ多く取り入れ、自然エネルギーを利用した暖房で住む住宅です。
秋田県能代市は、ここ酒田と同じ日本海側で12月、1月頃は特に日射取得が下がります。
しかし、それでも、大きな窓を設けて、太陽エネルギーを取得した方が、暖房に有効です。
ガラスの性能がどんどん良くなったいるので、このようなデザインも可能になりました。
内部は、このような雰囲気です。
ガラス側が吹き抜けになっているので、太陽の恵みが建物内部まで注ぎます。
この家は、一年中明るくなりそうです。
そして、もう一つの特徴が外付けブラインドで、太陽の日差しを調整することです。
この商品は、ドイツで開発されたもので、電動で、ブラインドが上下し、羽の向きも調整できます。
夏場の日差しが直接入射しないように工夫することによって、室内空間がとても涼しくなります。
西方氏の住宅は、かなりの高性能で、未来型住宅です。
ご本人は、かなり実験も兼ねて建てたそうで、これからデータ取りが始まるそうです。
自然エネルギーを出来るだけ利用し、その地域に合った家づくりの研究はこれからも進んで行きそうです。
弊社は、このような勉強を踏まえ、地元酒田にふさわしいQ1.0(キューワン)住宅を研究し、本当の意味での省エネルギー住宅を提供できればと思っています。
とても有意義な二日間でした。