先日、サンポットさんの地中熱ヒートポンプ暖房の講習会に参加させていただきました。
その時頂いた資料を紹介したいと思います。
建設地 山形県 山形市
熱損失係数 1.9〔W/㎡K〕 (想定値)
相当延べ床面積 148.5〔㎡〕 (45坪)
GSHP成績係数(COP) 3 (一次側戻り0℃、二次側送水45℃の場合の想定値)
1シーズン当り地中熱ヒートポンプ暖房ランニングコスト(概算値) 154,016円
灯油価格を50円/ℓとして
1シーズン当り灯油暖房ランニングコスト(概算値) 135,884円
というデータを頂きました。
またしても、変なデータの数字です。
灯油の予測消費量は
135,884÷50=2,717ℓ/年間です。
4月9日のブログの三菱のエコヌクールの記事と同じような結果がでています。
山形市の45坪程度で熱損失係数1.9の建物が年間2717ℓも灯油を消費するようなことは、ありません。
これは、まったくのザル住宅です。
前回同様同じような建物でQPEXでシュミレーションしてみました。
相当延べ床面積 150.99㎡(45.7坪)
熱損失係数 1.9〔W/㎡K〕 (想定値)
灯油の年間消費量 1150ℓ
でした。
即ち、実際の予測数値は、サンポットさんの約42%の消費量で済みます。
これでは、とてもシュミレーションにはなっていないのではないでしょうか。
サンポットさんは、弊社で灯油の床下暖房を採用しているメーカーです。
こんなことは、私から指摘されなくても、十分解っていることなのに、何故現実離れしたデータが出てくるのでしょうか。
暖房メーカーは、もう少し、自分達が出すデータに責任を持ってもらいたいと思います。
もし、気象条件が同じだとすると、地中熱ヒートポンプを採用した場合は、
154,016×0.42=64,687円/年 ぐらいの電気料金なのか・・・
私には、ちょっと解りません。
by kakizaki