先日、アマゾンで日本建築界の巨匠丹下健三氏が書いた本を読みました。
淡々と、彼がやってきた仕事の内容が書かれていました。
それぞれが、途方もなく大きく、内容が濃く、正しく巨匠でした。
天才とは、こうなんだろうなー。
彼のすごいところは、一つ一つの建物も素晴らしいのですが、世界にまたがって都市計画をしているところです。
その地域をどのように生かすか。
その地域をどのように発展させるか。
とても広い見地から都市全体と建築を設計しています。
本当に世界のあちらこちらで仕事をしています。
広島原爆記念館を実際に見に行った時にその片鱗を感じました。
上記一番左の原爆ドーム、慰霊碑、平和記念資料館が一直線上に配置された丹下案が採用されました。
建築自体を大きくとらえているからこそ、彼の考えが世界で認められているでしょう。
ただただ、感服するしかありませんでした。
ちなみに、私が卒業した芝浦工業大学の学長をした沖種郎先生も東京大学建築学科の丹下研究室の出身でした。
その先生の授業を私も受けていましたが、その当時はそれ程偉い先生だとは、分かっていませんでした。
というより、私が勉強不足だっただけです。
by kakizaki
2013年11月28日更新