私は、日本建築士会連合会に所属しています。
所属していると毎月「建築士」という月刊誌が送られてきます。
7月号の特集は、『工務店の設計力』という内容です。
最初に紹介された工務店は、 「㈱あすなろ建築工房」さんです。
ここの社長さんは、東京工業大学大学院理工研究科建築学専攻卒業後、㈱日建設計で10年設計された設計士の方です。
最近の工務店は、昔ながらの大工さんが経営しているのではなく、この会社のような形態が増えてきています。
すなわち、設計事務所が工務店を経営しているのです。
最近このような会社を『アーキテクトビルダー』と呼んでいます。
やはり、元々設計事務所ですので、設計には、こだわりを持っています。
すなわち、格好のいい家づくりをする工務店が増えているということです。
私は、弊社もこの類に入ると思っています。
ここの社長の関尾さんが言っていますが、アーキテクトビルダーの最大の利点は、
「施工費を掴みながらの設計作業を行える」
ということです。
これは、私もすごく理解できます。
いくら立派な設計をしても、その建物が建たなければそれこそ絵に描いた餅です。
多くの皆さんは、予算の範囲内で建築しようと考えます。
その時大切なのが、施工費を考えながら設計していく事です。
設計と施工を、同時に考えながら出来る強みは大きいです。
それから、工務店と言っても設計のプロですから、建築基準法やその他の法規も知っていますので、設計業務もスムースに進み易いです。
このように、設計・施工を一緒に出来る工務店には多くの利点があります。
私は、むしろ、今後の工務店はアーキテクトビルダーが主体になっていくのではないかと思っているくらいです。
数年後には、アーキテクトビルダー同志の競争になっているのではないでしょうか。
んーーーーーーん
負けてはいられませんね。
by kakizaki
←ワンクリックお願いします