建築雑誌の日経ホームビルダーの2009年10月号に
『丸太を打ち込む地盤改良工法』が載っていました。
もし、これができるとしたら、待ちに待った工法です。
2007年10月9日『地盤改良は、地盤改悪だ?』でも書いているように、基本的に、地盤の中に、セメント系を埋設する方法は、余り好きではありません。
しかしながら、近年、姉歯問題を筆頭に、建築に対する色々な問題が発生しました。
それと共に、建物に対して保証を要求する声が高くなり、私の想いだけでは、なかなか判断しきれなく、結果的に、地盤保証されるセメント系を選択せざるを得ませんでした。
しかし、ようやく、私が、待ちわびていた工法が、ついに認可されたようです。
この工法を提供しているのは、兼松日産農林さんです。
材料は、杉などの間伐材です。
間伐材を利用することにより、森林保全や二酸化炭素の固定化に貢献できます。
これは、正しく、一石二鳥です。
一つ気になるのが、防腐処理剤の油を使用していますので、この薬の環境に対する影響です。
この工法の最大の欠点は、杭の長さが最大6mまでということです。
それ以上の深い場合は、やはり、従来の方法を採用するしかないようです。
ただし、今後の研究により、杭の接続の仕方が開発されれば、将来は、もっと深い地盤改良に対応可能?・・・(これは、かなり難しいかもしれませんね)
とにかく、近く、兼松日産農林さんと会い、詳しく調べてみたいと思います。
私としては、是非やってみたいのですが・・・
by kakizaki
2009年09月17日更新