私達が、高断熱住宅を勉強しているNPO法人新木造住宅技術研究協議会で代表の室蘭工業大学の鎌田紀彦教授が中心になって『新住協の家づくり2013』という本を出版しました。
これは、新住協がやってきた集大成の本と言ってもいいと思います。
内容は、一般の方にはチョット難しいかも知れませんが、高断熱住宅に興味のある方や勉強したい方には、打ってつけの本です。
とても上手くまとめられていると思います。
この中で、先生が一番言いたことは、
『自然エネルギーを出来るだけ利用して、暖房、冷房エネルギーを出来る限り抑え、CO2の発生を抑えた家づくりを目指しています。
それも、それ程住宅価格を上げないで普及させていきたい。
そして、快適な生活をしてほしい。』
ということだと思います。
そのためのノウハウが沢山詰まっています。
そのポイントは、三つに集約できます。
①床・壁・天井からの熱損失を減らすためには断熱材を厚くする。
②窓からの熱損失を減らすために、ガラスの枚数を増やし、枠の材料を熱の逃げにくいものにする。
③換気の熱損失を減らすために、熱交換換気扇を採用する。
設計者は、これら基本事項を十分理解し、その地域に合わせて住宅を設計する必要があります。
(これから、ますます、我々のような地域密着型の設計者が重要になるように思うのですが・・・)
現実は、まだまだその領域に達していません。
もし、高断熱住宅に興味を持っていましたら、読んでみてはいかがでしょうか。
弊社でも、本をお譲りできます。
発行は㈱札促社で定価1200円です。
by kakizaki
2013年03月28日更新