今回は、遊佐町の大改装ビフォーアフターの3です。
このような大きな住宅で相談されるのが、田の字型の和室の利用の仕方です。
多くの場合、その家の神仏のある部屋を中心に田の字に建具で仕切られています。
冠婚葬祭を自宅でやっていた頃は、この間取りはとても重宝されました。
行事の際は、建具全部を外すと大空間が出来、そこで、親戚縁者が集まり、宴会等を催していました。
しかし、今時は、大きな行事は外部の式場で行く事が一般的になり、田の字型の部屋が一年中使われなくなってきているのです。
そこで、今の生活に合わせた改装を依頼されるのです。
ビフォー
仕切りは全て襖です。
立派な床の間があり天袋が見えます。
床畳が敷いてあり、掛け軸が掛けてあります。
このような和室は、とても趣があるのですが納戸のように物置状態になっているケースが多々見受けられます。
一部は寝室として使っていました。
ここは、思い切って、若い人向けに割り切って個室に改装することにしました。
アフター
一部屋は若夫婦の寝室です。
床の間は、物入に改装。
縁側にあった大きな掃き出し窓を腰高窓に替え、物置も併設。
もう一部屋は、御主人の書斎。
この個室に籠って映画を楽しむ予定です。
和風のデザインが無くなることに、少し残念に思う方もいるかも知れませんが、私たちは、使われない部屋を使い易い部屋に替えていくことも大切だと思っています。
2023年01月17日更新