5月31日~6月2日に、新木造住宅技術研究協議会の総会があり、広島に行ってきました。
私は、広島に行くのは初めてでしたので、初日に早速広島平和記念資料館に行ってきました。
広島平和記念資料館は、丹下健三氏の設計です。
正面の写真ですが、観光バスが建物の前に駐車してるため、この建物がピロティであることが分かりずらくなっています。
反対側から見るとピロティであることは分かります。
資料館は平和大通りから原爆ドームへの視線を遮らないよう、ピロティにより空中に浮かせる形とされています。
平和記念資料館のピロティから慰霊碑、原爆ドームと繋がる直線が丹下健三氏がこだわった直線軸です。
もちろん、コンペで丹下氏の計画が採用になったのですが、下の図のその他のプランと比べてみても、丹下氏のプランが一番優れているのが分かります.
図の一番上にある建物が原爆ドームの位置です。
慰霊碑越しに原爆ドームが見えます。
丹下健三氏は、平和記念資料館から真直ぐ歩いてきて、この場所で、これを見せたかったのだと思います。
ここに着くと、平和記念資料館で見てきた原爆被災者を思い出し、私も祈らずにはいられませんでした。
戦争のはかなさ、原爆の無残さを噛みしめ、もう二度と過ちを犯さないように誓う絶好の位置のように思えます。
見れば見る程この公園の景観構成の素晴らしさに驚かされます。
いかに、都市設計が大切か、これから見てもよく分かります。
日本の戦後の復興は、まさしくここから始まりました。
広島平和記念資料館とこの公園は、それからの日本の復興を象徴する地域としてとても貴重です。
この地域全体は、世界の財産として後世に残さなければならない思いでいっぱいになりました。
今回の総会の会場は、広島市文化交流会館というところで行われました。
実は、この建物も丹下健三氏の設計だそうです。
思わず写真をバシバシ。
正面玄関
会場ホールの様子です。
丹下健三氏は、高校の頃この地に住んでいた影響もあって、広島にはいくつかの設計した建物があります。
ウーーン、広島が羨ましいですね。
by kakizaki