5月は、毎年の事ですが、白蟻被害が表面化する季節です。
私たちが住んでいる地域に生息しているのは、ヤマトシロアリという種類です。
シロアリの集団が大きくなると、巣を分けるため、その一部が「羽アリ」となり飛び立ちます。
その時期が、この地域では、5月頃に当たり、ある日突然一斉に飛び立ちます。
家屋などに被害をもたらすのは、体の色が白い(乳白色)のいわゆる「幼虫」です。
羽アリとなったシロアリは、「女王」と「王」になるために飛び立ちます。
家の中で、シロアリ被害の多い場所は、主にタイル張りの浴槽です。
解体工事すると分かるのですが、殆んどの現場でシロアリ被害が確認できます。
この現場は、土台は、大きな被害を受け、柱にも蟻道があります。
他に多いのは、庭から侵入するケースです。
基礎の入隅に蟻道を作って昇っています。
実は、この廻りがこの家の庭になっており基礎の立ち上がりが余りなく、シロアリが侵入しやすい状況です。
シロアリ対策は、主に二つの方法があります。
①バリア工法(薬剤散布)
②ベイト工法(毒エサ)
日本ではベイト工法に比べ”バリア工法(薬剤散布)”が主流ですが、建物構造の変化や安全志向への意識変化などからベイト工法をシロアリ対策に取り入れる方も増えています。
この工法は、従来の床下への薬剤散布による工法とはまったく発想が違います。
まず、家の周りに“ベイトステーション”と呼ばれる筒状のケースを一定の間隔で埋め込みます。
その中にシロアリが好むセルロース(木材の成分)基材に薬剤を含有させたベイト剤(毒エサ)を設置。
このベイト剤を働きアリが巣に持ち帰りみんなで食べることで、巣が全滅します。
どちらの方法を選択するかは、その都度お客様と相談しながら決定していきます。
5月は、家の周りの点検をお願い致します。
2018年05月31日更新