あるお客様から、耐震の状況をみてほしいという依頼がありました。
早速、確認図面を借りて建物の状況を外部より見てみました。
外部は、塗り壁で、特別ヒビのようなものはありません。
お客様は、
『この辺に筋違いが入っているはずです。』
と私に説明をしてくれます。
確かに確認図面上は、筋違いマークは、その場所に記入してあります。
『それでは、天井裏に上って金物状況を確認させてください。』
と、天井裏に上りました。
すると、
なんと、あるはずの
筋違いがありません。
それも、一本もありません。
(赤い線は、本来あるはずの筋違いのマークです)
これは、一体どうしたことでしょうか。
これは、まさしく、忘れたのではなく、意図的に筋違い施工をやっていないのです。
明らかに、建築基準法違反です。
お客様の話によると、
施工会社に知り合いがいて、その人を信用して、住宅建築を依頼したとのことです。
私は、余りにも、いい加減な施工に絶句でした。
30数年前とはいえ、こんなことをする会社が、この酒田にもあるんだなーと残念でなりませんでした。しかも、そこそこ名前が知れている会社です。
この現実をお客様に説明するのに非常に苦労しました。(知り合いの方の立場も考えて・・・)
みなさん、
人を信用するのはかまいませんが、必ず納得がいくように、確認はしましょう。
しかし、住宅の構造なんて実際は、解りませんよね。
やはり、最後には、本当に信頼できる住宅会社を探すしかないのかも・・・・・
by kakizaki
2009年12月04日更新