弊社のコンセプトは『環境とデザイン』
本当は、『性能とデザイン』という言葉が正確なのかも知れません。
住宅性能というと、非常に多くの事が含まれます。
耐震、断熱、気密、素材、火災時の安全、遮音性、高齢者への配慮などなど、余りにも意味の範囲が広がります。
そこで、もう少し具体性を持たせ、そしてこれからの社会に特に重要だと思われるテーマである『環境』に絞って、弊社の家づくりを考えようと思い、まず最初にこの言葉を持ってきました。
実は、この『環境』という言葉は、私にとって生涯のテーマと言っても過言ではないかも知れません。
私は、東京の芝浦工業大学建築工学科を卒業していますが、研究室は、設備系を選びました。
卒業論文は“ソーラーシステムのイニシャルコストとランニングコストの比較”とその当時、我々学生にとっては非常に興味深いテーマでした。
結論からいうと、約30年前では、設備をランニングコストの軽減でペイはできませんでした。
設備の性能が、余りよくなく、維持管理費が多くかかり過ぎ、多少の燃費の良さではペイするのは、とても無理でした。
実は、現在でも、設備費をペイするのは難しく、補助金がでないとなかなか進まないのが現状のようです。
しかし、設備の性能は格段によくなり、地球温暖化が叫ばれる昨今、多少のお金を払ってでもやっていかなければならない事であることは間違いありません。
むしろ、この問題を正面から取り組まないと、地球の将来が危ぶまれます。
私個人的には、非常に危機感を持っております。
30年前に勉強したことが、私の今の仕事に非常に役立っています。
この『環境』は、私の生涯のテーマだと思っています。
by kakizaki
2009年05月02日更新