“期待を裏切る”家づくり物語 14

コチラのお宅のテーマは、
「光を浴びながら 風の流れを感じる家」「せっかく家を建てるのだから、寒い思いはしたくないです!」
そんなご夫婦共通の想いをもとに、明るく風通しの良い家になるように…と家づくりがスタートしました。

寒い家はイヤ!

お施主様ご家族に初めてお会いしたのは、昨年の春の当社の完成内覧会でした。
後日受講していただいたセミナーで、
「何か質問はありませんか?」
と柿崎が尋ねると、物静かな奥さんが「これだけは!」といった感じで質問されました。
奥さん「コスモホームさんの家は、絶対寒くないですか?とにかく寒いのが苦手なんです。出来るだけ寒くない家に住みたいです。」
そのご質問に対して…
柿崎「断熱性の高い家づくりは、ここ庄内でどこにも負けないと言い切れます!」
そのやりとりから数か月後、ご希望通りの土地が見つかりプランニングが始まりました。
敷地は南北に長い角地…
南からの日差しをいかにとりいれるかがポイントでした。
冬に寒い思いをしないためには、南面のサッシから冬の日射を得ることが重要だからです。奥さんには、出来るだけ寒い思いをしてほしくありません。
サッシを工夫して付加断熱を施し、より断熱性の高いQ1.0(キューワン)住宅となりました。
(※Q1.0(キューワン)住宅とは…こちらをご覧ください。)夏は冬とは逆にいかに日差しをいれないかが、涼しい家にするためのポイントになります。
日差しが強い時間は、断熱ブラインドを使用。熱がこもってしまった時など、風を入れたい時は…2階ホールに設けた大きな北窓から、1階リビングの南窓へ…ここの窓を開けると、家の中心に計画した階段を風が抜けて行きます。
明るい光が入るようにリビングの吹抜けに設けた天窓は…夏場は、熱気を逃がす役目も果たします。
2階のホール、ベランダに面した大きな窓は、北側の景色が良く見えます。
ご主人が楽しみにされていた1つが、この景色です。
ご主人「この向きなら、鳥海山がきれいに見えそうですね。」
ご主人の希望するような景色が見えますように…
建て方をしたらすぐに確認しました、
住宅街の中、ちゃんと屋根越しに鳥海山の山頂を臨むことが出来ましたよ!洗濯物を干すだけではもったいない広さのベランダなので、ここで景色を楽しみながらのんびり過ごしてくださいね!

メンテナンスは苦手です

ご主人「仕事が忙しいので、メンテナンスの手間がかからない家が良いですね。」
長く住み続けるには「メンテナンス」は大切な要素です。
しかし、『休みの日は出来るだけゆっくり過ごしたい。』と思う気持ちもとってもよくわかります。
住宅設備など選ぶポイントの1つが《なるべく、お手入れの少ないもの》でした。
キッチンは、モダンなデザインとメンテナンス性を兼ね備えたオールステンレスのキッチン。
LDK空間の中、手元が見えないようにと高めに作ったキッチン前の腰壁ですが、実は普段の設計よりかなり高めにしています。
その理由がこちら…『調味料用のニッチ(スパイスニッチ』です。
奥さん「調理台の上にニッチって作れますか?ここに調味料があると便利なんです。」
そんな奥さんの想いをカタチにしました。
ここなら料理の最中も手が届き、すぐ片づけられるので、調理台を広々と使えますね!キッチンとダイニングテーブルを横並びにした配置で、カウンター越しにやりとりすることが無いため、この高さも気になりません。
ダイニングにはユニークな照明を選ばれました。奥さん「冬はお鍋をしたり、卓上での料理が増えるから、においや湯気が気になります。」
ご主人「こんな照明を見つけたんですが、取付られますか?」
なんと、フィルター付きの照明です。
その名も『クーキレイ』。
照明器具もデザインだけでなく、機能面でも選択肢がいろいろありますね。
浴室はご主人が決定。お風呂で過ごす時間が一番くつろげる時間というご主人。
ミストサウナ機能をつけています。
そのくつろぎの時間を演出するのは、周りからの視線を遮るように外部に計画したプライベートコートです。
これなら、住宅街の中でもゆったりとした気分で、お風呂の時間を楽しめますね。

セミオーダーした洗面台は、天板とシンクにつなぎ目の無いシームレス加工でお手入れも簡単です。
カウンターの天板は、光沢のある石目調。
真っ白な洗面台は、清潔感がありますね!2人並んで使えるように幅広カウンターはシンクを右側に寄せて、左側にはドライヤーやタオルなどを身支度中に置けるスペースを作りました。
来客も使用する場所なので、日常使用する歯磨きや洗面道具は、使い終わったら側壁の造り付けの収納棚へ。
洗面台の大きさに合わせてオーダーした鏡も、スペースを広く感じさせる効果がありますね。

キッチン・浴室・洗面台・トイレ…
それぞれ違うメーカーのものですが、メンテナンス性とデザイン性を考えた選択で、シンプルなものが多く、全体的に統一感のあるお家になりました。

子ども部屋

先日、お施主様より「男の子が産まれました!」と嬉しい知らせが届きました。
お子さんは3人になりましたが、子ども部屋は2部屋。
一番上のお兄ちゃんと末っ子君は、個室が必要な期間が重ならない年齢差なので子ども部屋は2部屋に。
その分、ご主人の書斎や納戸など、ずっと使い続ける部屋にスペースをとりました。 小学生の間、勉強をするのは…
奥さん「キッチンから見えるところに造ってください。」
とご要望されたスタディーコーナー。
ダイニングの隣にあります。カウンターと本棚を造り付けしました。
子どもたちの勉強以外にも、奥さんのライティングデスク、ご主人のPC用…
家族で使えるコーナーです。
このように個室を使う中学・高校の6年間が重ならなければ、お子さんの人数に合わせず、他に必要な部屋のスペースをつくるという選択もできます。
2つの子ども部屋…お兄ちゃんの部屋には、ロフトをつくりました。
秘密の収納空間として大活躍。この軽量のハシゴは、持ち方のコツを覚えると小学生のお子さんでも扱えます。
この降り方は逆向きですが、この後ちゃんと向きを変え、何度か昇り降り…
とても楽しそうでした!
もう一つの部屋は、リビングに架かる橋を渡り部屋に向かいます。吹抜け側に斜めに突き出したデザインにしました。下を覗くとこんな感じです。
こちらの部屋を使う、真ん中のお子さんは女の子。
実は2階ホールの洗面台、初めは手洗いだけに使用する予定でしたが…
ご主人「大きくなると、きっと子どもたちが使うようになるでしょうから。」と、身支度にも時間を掛けるお年頃になった時を考えて、ミラーキャビネットと照明器具を取りつけ、洗面コーナーに変更しました。
お兄ちゃんは、今年の夏休みの自由研究テーマに《お家が出来るまで…》を選んでくれました!
今のお住まいがご近所なので、毎日学校の行き帰りに眺めていたそうです。
思い描いていたお家と実際のお家、イメージ通りになったかな?

イメージ通りと言えば…ご主人「ソファーの色は深いグリーンに決めました。実は提案していただいた完成イメージのソファーの色が頭から離れませんでした(笑)」
と嬉しいお言葉をいただきました。新しいお家では、生まれたばかりのお子さんも加わり、家族5人での暮らしがスタートしますね。
心地よい風の通り道がある開放的なリビングで、家族の気配を身近に感じられるお家が完成しました。