“期待を裏切る”家づくり物語 04

こちらのお宅のテーマは、
「光のダイニングに集う、二世帯住宅」結婚・出産を期に、古くなったお住まいを建替えました。
新しい家族が増え、幸せいっぱいのご家族。
“集う” をテーマにした、家族二世帯のお住まい
す。

外はモダン、中は和風

柿崎 :「どんなお住まいが希望ですか?」
ご主人:「明るい家がいいよね。モダンな感じで。」
柿崎 :「モダンな感じ、いいですね!」
奥様 :「私は和風がいいわ。木がいっぱいあって。」
柿崎 :「和風も落ち着いていいですよね!」
奥様 :「じゃぁ外がモダンで中が和風でいいんじゃない?」
柿崎 :「…………考えてみます。」そんな打ち合わせの末に完成したのがこの建物です。外観はモダンに仕上がっていると思いますが、室内は“純和風” というより、“和風テイスト”な感じに仕上げました。イメージ通りにできたでしょうか?造り手としては…
とても楽しかったです!

暗かった茶の間

庄内町堀野で、地域に根ざしたお店として親しまれてきた酒屋さん。
大正時代から続くこのお店は、今のご主人で3代目になります。
南道路のこの建物は、お店が南側になってしまうため、北側に二間続きの和室がありました。その一つを茶の間として使っていましたが、日中でも薄暗く、明るいリビングで団らんすることが家族みんなの希望でした。昔に比べていかがでしょう?
新しいリビングの居心地は。

悩んだ続き間

このお家は、庄内町の中心から少し離れた田んぼの中にあります。昔ながらの地域では、大勢の人が集まる機会がまだあります。
決して広いとはいえない敷地の中で、“続き間” を造るべきか?悩んだ末に、和室とリビングを隣接させる間取りをお勧めしました。人数が少ない時は仕切って使い、多いときは開放して使う。これならフレキシブルに対応できるため、ムダなく使えます。

子育てしやすいキッチン

「キッチンからみんなの様子がわかるのがいい」奥様が考える、新しい家での生活イメージです。
キッチンを中心に、部屋のすべてを見渡せる間取りにしました。小さなお子様がいても、目が行き届くので安心ですね。

光のダイニング

間取りにもよりますが、二世帯住宅となると大きくなりがちです。
実はここに 『弱点』 があります。
そうです!中心部が暗くなってしまうのです。それを解消するために造ったのが、このトップライトの光のトンネル です。

家の中心にあるこの空間は、
①光を取り入れる
②風を通す
③温度を一定にする
などのメリットがあります。聞こえませんか?
「ご飯出来たよー!」 の声が。
“家族の気配” が感じられる事が一番かもしれませんね。
光のダイニングで、楽しい夕食をどうぞ!