“期待を裏切る”家づくり物語 03
コチラのお宅のテーマは、
「仕上げは自分たちで!ナチュラル感あふれる23坪の家」床の塗装工事を体験していただいたお客様は過去にもいらっしゃいましたが、塗り壁工事に挑戦していただいたのは今回が初めて。
家づくりをとことん楽しんでいただいた雰囲気 がひしひしと伝わってくるお住まいです。
限られた敷地
実家の“畑” に建てられるかプランしてもらえないか?
そんなご相談から家づくりがスタートしました。実家の敷地は広いのですが、母屋の日当たりや庭の大きさを考えると実際に建てられる建築面積は12坪前後と狭小。
でも、何とか小さくてもおもしろい家 ができないか、みんなでアイディアを出し合いました。
『明るさと広さを確保するため2階にLDKを』
『動線も考え収納スペースも』
『小さくてもトイレは2つ必要でしょう』
『寝室、お風呂は1階に』
『でもそれだけではおもしろくないのでちょっと段差を』
『その段差を利用してダイニングにしたらどうか…』
…ってな訳で出来上がったのがこちらの2階LDK。かなり上からの写真ですが、雰囲気わかります?
とても23坪の家のリビングとは思えない広い空間です。キッチンの奥には大きめの収納スペース。
これが段差を利用したダイニングです。
お父さんが
「これはいいのー、居酒屋みでだ」
と座りながらニコニコしていたダイニングテーブル。建物も、母屋や庭に配慮して配置しました。
一つの敷地に2つの住まい、“分離型2世帯住宅” とでも呼びましょうか?
この距離感、なかなかいい感じです!
自分たちで仕上げ
「自分たちの家だからいろいろなことにかかわっていきたい」
そんなご夫婦がやってみたかったのが、“壁塗り”パテ処理・シーラー・仕上げ(壁塗り)まで、すべて自分でやったところがすばらしい!
「うわぁーおもしろい」
「そろそろ子供の風呂時間でねぇ?」「もうちょっと待って、ここ塗ったら・・・」
「えっ、もうこんな時間?」
平日の夜の作業中の会話です。平日の夜、休みの日と、がんばって壁を塗りました。
床も、自然塗料を塗りました。
車庫を片付けて、建具も塗りました。
きれいに仕上がったこの戸は…
なんと下駄箱の戸だったんですけど、りっぱすぎます?
自分たちで造り上げた記念の手形。
ご夫婦だけではありません、“あーちゃん” もがんばりました。
おりじなる
棚等も、ただ造ればいいという訳ではありあません。
使い勝手に合わせて造作する事が大切です。洗濯機上の棚はシンプルですが洗剤等いっぱい置けます。
リビングの棚は写真を飾る予定、単純なL型。
IHコンロ前のオイルガードも実はオリジナルの造作です。
さて、ここで問題です。
上の写真にある大きな黒い板は何だと思われますか?スルスルっと…
前に引き出して…
倒して押し込むと、ミシン台に早変わり。
中々いいアイディアでしょう。普通にテーブルとしても使えます。
ところで、こちらの変わった出入り口、実はお客様がデザインされました。
オリジナリティ溢れるおもしろいデザイン、上手く表現できたと思います。
さすがです、大工さんとクロス屋さん!
探し上手
どこで探してくるのか、素敵な小物がいっぱいです。寝室の照明器具、ネットで探したようです。
見てください、このアイアンの取手。
いい味でています。ペーパーホルダーもワンポイントの陶器がおしゃれです。
塗り壁が美しい2階のトイレは“黒 ”で統一。
思わず“家にも欲しい” と声が出てしまったシンプルなタオルバー。
初めて見ました“ビーズの照明器具”
おもしろい影が写ります。このミラーも珍しい。どこで見つけてくるのでしょうか?
奥さん、探すの上手いです!
居心地
この家、なぜか居心地がいいんです。なんでだろう?
あっそうか!
窓の外に必ず“緑” があるからかも。
そういえばここにも、
この窓にも。
でも、理由はそれだけではないはず…居心地の良さは、ズバリ“開放感” でしょう。
階段の脇に広がる大きなFIX窓。
見てください、この自分だけの“空”
23坪の家とは思えないこの開放感が、この家の 魅力 のひとつです。
プランする時の質問表に、「新しい家でやりたいこと」 という欄があります。
そこには、「こどもをのびのび育てる」 と書かれていました。ナチュラル感あふれる内装、青い空と緑が映える室内空間は、お子さんが“のびのび育つこと間違いなし”
でも本当は建物じゃなく、お父さんお母さんの愛情だよね、“あーちゃん!”
居心地2
住宅設備の説明で担当者を待っていると、なにやら2階が騒がしい…2階のリビング行ってみると、なんとツバメ が迷い込んでいました。
ツバメが巣をつくる家は縁起がいいと云われますが…
“居心地” がよかったのかもしれませんが、新築のお宅なので丁重にお帰りいただきました。