築年数のある日本家屋を、快適に同居できる住まいへリノベーション
同居を機に、断熱性能の向上を目的とした全面的な改装を行いました。
築年数が経った伝統的な日本家屋で、既存の建物には断熱材が一切使用されていなかったため、当初は建物全体を断熱施工する方法も検討しましたが、施工費とのバランスを考慮し、今回は部屋ごとに効果的な断熱改修を施す方針を採用しました。
例えば、物置として使われていた屋根裏部屋を寝室へ改装する工事では、屋根からの輻射熱を遮るためにネオマフォーム(100mm)を屋根の勾配に沿って敷設。さらに壁面には高性能グラスウール16K(100mm)を充填し、構造材の登り梁をそのまま表しにすることで、断熱性と意匠性を両立させました。
また、この地域に多い西向きのキッチンは間取りを変更し、リビングと一体化させることで動線を改善。
廊下をなくし、断熱性の高い窓へ交換したことで、夏場の熱気や冬場の冷気の侵入を軽減し、快適性が大きく向上しました。
さらに、室内の段差も解消し、将来を見据えたバリアフリー化にも配慮しています。
- 工事内容
- 断熱・耐震、キッチン、トイレ、内装、改築