酒田市三浦様邸「ふたりの時間を大切にする家」
ご主人=主 奥さま=奥 インタビュアー:柿崎=柿
【お客様】三浦吉隆様
【住所】山形県酒田市
【引渡し】2015年9月
【土地面積】53坪
【延床面積】34.99坪
【熱損失係数Q値】1.97
【インタビュー】2016年4月4日
◆家づくりを考えはじめたきっかけは?
柿:まずはじめに、新庄にお住まいであった三浦さんが、酒田に家を建てることになったいきさつを教えてください。
主:私の実家が新庄、妻の実家が酒田です。
どちらの家も同じくらい古いため、どちらかをリフォームしようと考えていました。
そんな話を娘にしたら、雪が少ない方が暮らしやすいのでは?と言われましてね。
私、腰が悪いもので、雪かきをする度に整形外科に通う始末でした。
それなら酒田の家をリフォームしようと決めたのです。
奥:酒田の実家の両親も兄弟も亡くなり、空家となって7~8年経っていて、時々窓を開けたりお布団を干しに実家に通っていました。
主:それからあちこちの内覧会を見たり、業者さんの話を聞いたのですが、リフォームも新築も予算的にそんなに変わりないと言うんですよね。
どうしようかと迷っていた時に、上の娘が酒田で家づくりを相談できる会社をインターネットで探し、コスモホームさんを見つけてくれたんです。
柿:そうですね。娘さんからご連絡をいただいたのが始まりでした。
奥:娘が私たちの老後を考え、気候的に住みやすい酒田に、バリアフリーで、寒暖の差がない暖かい家を建てたらどう?と。
小さくていいから、身体に優しい家がいいんじゃないかと。
コスモホームさんに相談したらと言ってくれました。
柿:娘さんは北海道で整形外科のお医者さんだそうですね。
お医者さんとしてのアドバイスでもあったわけですね。
奥:そうですね。
北海道と山形で離れているので、心配なことはひとつでも軽減したいと思っているようでした。
柿:2014年のお正月にお問い合わせをいただき、その年の夏に酒田のお宅にお邪魔させていただきました。
その時もまだリフォームか新築か決めかねていらっしゃいましたね。
主:「大改造!!劇的ビフォーアフター」をよく観ていたので、今時リフォームといっても新築と変わらないと思い、迷っていました。
柿:三浦さんご希望の「暖かい家」「陽が当たる家」など総合的に考えて、やはり建て替えをお勧めしました。
リフォームよりは若干費用はかさみますが、間取りが変わり、使い勝手が良くなりますからね。
主:その時柿崎さんから、以前の家は道路や周りの家と比べて、地盤面が低いと指摘されましたよね。
柿:はい、雨が降ると床下に雨が流れ込む構造だったので、基礎からやり直しが必要だと感じました。
主:確かに、床も湿気で傷んでいたんですよね。
◆以前のお家でのお悩みは?
柿:新庄のご自宅に住んでいた頃は、どんなお悩みをお持ちでしたか。
主:とにかく寒くてねえ。
でも寒いのは当たり前だと思っていました。
柿:そうなんですよね。
三浦さんに限らず、みなさんこのような暖かい家が建てられることをご存知ない方が多いんですよ。
主:家を建てている時、親類の大工さんが「すごい厚みの断熱材が入っていたよ」って教えてくれました。
見る人が見ると違うんだなあと思いました。
奥:「北海道仕様だね」なんて、他の大工さんからも言われました。
柿:この冬、実際に住んでみていかがでしたか?
主:例えば、暖房を切って出掛け、帰宅すると家の中と外の温度差を感じます。
外がいくら寒くても玄関のドアを開けると家の中は暖かいんです。
昨日なんて、何時間かTシャツ1枚でいましたよ。
奥:そうなんです。「暑くてダメだ」なんて言ってね(笑)。
午前中は暖房をつけて、午後からは消して過ごしても夕方まで暖かい。
暖かさが蓄えられているんですね。
それにお風呂場も寒くないです。
それだけ気密性が良いのでしょうね。
柿:以前暮らしていたお宅での寒いというお悩みを解決できて良かったです。
近頃は子育てが終わり、ご夫婦で住む家を建てるという方が増えてきています。
その世代の方々が暮らす家は、バリアフリーで温度差をなくすということは必然になってきますね。
三浦さんの実体験をお聞かせいただき、大変参考になりました。
◆どんなお家がご希望でしたか?
柿:間取りなども含め、どんな家をご希望でしたか?
奥:まずは温度差のない家、それに日当たりの良いところを上手く利用した間取り。
平屋であまり広くない家でいいかなと思っていました。
それと、クローゼットは少し注文を出させていただいて、タンスも入るように大きめに作ってもらいました。
柿:クローゼットはたしか4畳でしたね。
奥:はい。先日娘が来た時、お布団を圧縮袋にきれいに収納してもらいました。
散らかるから床に物を置かないようにと釘を刺されています(笑)
それに、キッチンの収納はたくさん入りますよね。
柿:組み合わせ自由なヴィータスという収納です。
使い方に合わせて棚を組み合わせできるので、大変好評なんですよ。
奥:もっと整理するとまだ収納できそう…と娘に言われました。
2週間ほどの滞在の間に上手く整理整頓してくれたので、収納にも余裕ができました。
主:トースターを置いた段は、その上の空間がもったいないと娘がつっぱり棚をつけてくれました。
柿:あ、本当だ!空間を上手い具合に使っていますね!
今回の住み替えで、収納と整理整頓がうまくできましたね。
ご主人はお風呂に入った時、お庭が見えるようにして欲しいことも希望されていましたね。
主:そうです。
新庄の家のお風呂場は道路に面していて、一年中目隠しをしなければならず、お風呂に入る時間は短かったですよ。
ですから、新しい家ではゆっくり寛げるお風呂がほしいと思っていました。
希望が叶い、おかげで今は長風呂になってしまいましたよ(笑)
柿:ご希望を聞いた時、四季の移り変わりが感じられる坪庭が いいなと思いました。
ただ、お隣との距離が近い為、お隣から浴室が見えないように目隠しにも工夫しました。
主:今、ヒイラギの花が咲いていい感じです。
ヒイラギに花が咲くなんて初めて知りました。
柿:1年中、緑やお花がお家の中から楽しめるのはいいですよね。
奥:最初、坪庭をつくるのはどうかなあと思っていたんですが、主人が頑として譲りませんでした。
でも今は坪庭をつくっていただいて良かったです。
「カクレミノ」という木でしたね。
冬も枯れないのがいいですね。
柿:ご主人のお部屋からも見えるように窓を設けていますから、色々な角度から楽しんでいただけます。
柿:ご主人が『収集しているミニカーを飾るところがほしい』というご希望もありましたね。
平屋ではありますが、勾配のある屋根にし、ちょうどご主人の寝室の上にスペースを設けて飾り棚をつくりました。
あれだけのミニカー、今まではどうしていたんですか?
主:昔のテレビは上にちょっと物を置けたでしょう?
そこに少し飾っていたんですが、薄型テレビになってからはダンボールの中で眠っていて。
いつかは飾ってあげたいと思っていました。
新しい家では全部飾っていますよ。
ミニカーの箱を積み重ねて飾っていますが、もう棚がいっぱいになってしまいました。
もっと棚があってもよかったかな。
柿:大丈夫です。あの飾り棚の棚板は、自由に増やすことができるんですよ。
主:あ、そうか!忘れてた!そうですね。
奥:あらぁ…もう増やせないとせっかく諦めかけていたのに…。
柿:あ、余計なことを言ってしまいましたか!?すみません(笑)
リビングの棚もそうですし、棚板の間隔も自由に調整できますよ。
それにしてもコレクションをいつでも見ることができるって楽しいですよね。
奥:主人は引っ越しの時、何よりも先にこのミニカーを持ってきたんですよ。
私たち断捨離をして、たくさんの物を処分してたんですが、これだけは捨てられないみたいで。
でも、今回新築をして余分なものを処分するいい機会になりました。
◆当社との家づくりはいかがでしたか?
柿:娘さんからご連絡いただき、家づくりをはじめてからご主人や奥さまと打合せを何度もやらせていただきましたが、当社の対応はいかがでしたか?
奥:細かなことも一生懸命やってもらいました。
主:私のなかではもう少し広い玄関をイメージしていました。
わかりやすいように模型があってもよかったなあ。
柿:パースでご説明させていただくことはございますが、全体の模型は作っていないんですよね。
その点では、大きさが掴みづらかったかもしれないですね。
玄関前のポーチは風除けになるように少し廻り込むようにで設計していますが、今年の冬はいかがでしたか?
主:良かったですよ!
あれがないとドアに直接風があたりますからね。
柿:そうなんです。
あの周辺は川風が吹き込んでくるかなと想定しました。
奥:それに玄関の位置も正解でした!
柿:前のお宅は東側が玄関でしたが、新しいお宅は、東と南側の光を取り入れるのがベストだと思いました。
そして、西側を駐車場と玄関にしたのですが、そのままでは風をまともに受けると思ってポーチは廻り込むように工夫してみました。
奥:以前の家は玄関に吹き溜まりができて、雪が山のようになってしまいました。
それもなくなり良かったです。
柿:当社は、小さな住宅会社ですが、地元の気候や風の吹き方など良く理解しています。
そのためこの地域環境に合わせて家づくりを提案できることが強みだと思っています。
今回の家づくりはいかがでしたか?
主:大正解!なんじゃない?
柿:ありがとうございます!
奥:そうですね。
想像していたより暖かいし、理想的な家です。
掃除も楽だし、私たち向きですね。
柿:それは良かったです。
主:はじめに、家族それぞれの希望を書きましたよね。
どんな趣味があるかとか…それをもとにプランを練ってもらったのはとても良かったと思います。
あれ、絶対いいね。
柿:家づくりプランシートですね。
ありがとうございます。
私たちもそのプランシートに基づいてご提案させていただいています。
主:ミニカーがいつも見れたらいい、と書いたら実現しましたし、あれはいいね。
柿:はい、ご希望を最大限盛り込みながら提案させていただいております。
奥:私の友達はこの家を建売だと思っていたようですが、使い勝手の良い間取りや内装を見て「すごいね」「こんなことができるようにしてもらったんだ」と感心されました。
お家を建てる時にお勧めしたいところですね。
下の娘は私たちが数日留守にする時、ずっとここに泊まって友達を呼んだりしているみたいです。
自慢したいんじゃないですか(笑)
柿:そうですか、下の娘さんにも気に入っていただけて良かったです。
奥:建てていただくまでに、何度も細かく打ち合わせをしていただいたという印象があります。
ずいぶん時間がかかったなと思ったのですが、現場の方が「特に時間がかかったわけではなくごく普通ですよ」とおっしゃっていました。
そうなんですか?
柿:はい、私たちは棚ひとつから設計し、住む方の生活スタイルにあったプランを提案させていただきます。
確かに手間と時間はかかりますが、何度もコミュニケーションを取り、ご満足していただける家を実現していきたいと思っています。
奥:本当に丁寧にしていただきました。
柿:家が建ってこれで終わりではありません。
これから10年20年住んでいただきながら、私たちとの長いお付き合いをしていただきたいと思います。
奥:それだと私たちも安心です。
柿:一生お付き合いさせていただきます。