酒田市髙橋様邸「ゆとりの家事空間で会話が弾む家―ガレージのある暮らし―」
ご主人=主 奥さま=奥 インタビュアー: 柿崎=柿
【お客様】髙橋修一様
【住所】山形県酒田市
【引渡し】2014年3月
【土地面積】65.5坪
【延床面積】44.8坪
【熱損失係数Q値】1.12
【インタビュー】2015年7月21日
◆コスモホームとの出会いは?
柿:髙橋さん、コスモホームを知ったきっかけは何でしたか?オーナーさんのお知り合いなのかな?という感じでしたが。
主:それは後からわかったことでした。
そもそも、私自身は、まだ建てなくてもいいんじゃないかと思っていたんです。
でも、妻がもう限界だと…このまま年を重ねていくとお金を貸してもらえないかもしれないし(笑)ということで動き始めました。
でも、忙しくて、ネットで情報を集めることがほとんど。
そんな中、三川に買い物に行ったついでにハウスメーカーのモデルハウスに行ってみました。
でも、なんか…ちょっと違うなーと思って。
柿:違うってどういうことですか?
主:CMでは「ご家族の希望にあわせて…」と言っているメーカーさんなんです。
でも、どんな家を建てたいか詳しく話してないのにプランを作ってくるんですよ。
家族構成くらいしか話をしていないのに、1週間後には「こんな感じですね」と図面を2プラン届けてくれました。
奥:他にも、生年月日を書いたら「年回り的に、来年家を建てるのがとても良いです」と。
しかも今度、占いの先生が来ますから…となんだか怪しい感じで(笑)
主:そうそう!
いくら家を建てる方法を知らない私でもこれは違うなと思いました。
奥:もう私たち、その営業のされ方がイヤになって…。
主:で、その占い師さんが「すごい!本当に来年はとてもいい年です」と強く言うんですよ。
ですから「よし、来年建てます!でも、ここでは建てません!」と。
柿:なるほど(笑)
主:そんなわけで来年建てるぞ!と決めました。
そして、コスモさんのホームページを見つけて、とても丁寧に書いてあると感じました。
家の性能とか、○○をおすすめする理由とか。
でも、やっぱり自分たちの希望を優先してくれるというのが一番大きなところでした。
柿:そういうことが、ホームページを見ていただいて、理解していただけたということでしょうか。
奥:私は建築事例を見て、こんな感じ良いなーと思ったんです。
室内の感じやデザインも好みでした。
主:で、どうしたっけ?行ったんだっけ?
奥:ちがう、ちがう!
主人がなかなか行動を起こさないので、私がメールを送ったんですよ!
主:あーそうそう。
妻がすでにメールしたというので、また前回のような目にならないかと少し心配しました(笑)
でも、しつこい営業はしないと書いてあったので大丈夫だろうとは思いました。
そして、一度会社に伺って話をお聞きしました。
で、その後にたまたま家を建築中だった知人がいたので「どこで建てたの?」って聞いたらコスモさんだったんです。
柿:あー、なるほど。
そこで、オーナーさんと繋がったんですね!
主:はい、で、「コスモホームさんで大丈夫だったか?」と聞いてみたんです。
実際に建てている人に話を聞くのは良かったです。
◆家づくりに「待った!」の声が・・・
主:Webをみて、話を聞いて、設計が進み見積もりが出て…わかっていましたが、かなりの額でしたね。
その時、親父が「会社員ならそれでもいいのだろうけど、お前は事業主だから、銀行がお前個人にお金を貸すなんてことはさらさらないぞ。会社に貸しているというのと同じだ。その責任を負えるのか?」という話をしたんです。
それで私たちもちょっと考えるために、コスモさんには申し訳ないけど「一度ストップさせてください」とお願いしました。
柿:私たちはお客様のご希望を聞いてプランニングし、もちろんご予算を聞きながら進めています。
でも…バランスが難しいところですね。
同じ大きさの家でも、単価は家の性能などで違ってきます。
何を重視するか?性能、デザイン、どちらも大満足させ、ご希望を全て入れるとやはりお値段は高くなります。
主:そうですよね。
買い物としてはこれ以上大きな買い物はないので、どこに頼むかも含めて自分たちが納得できるものにしようと思いました。
そこで初めて本気で調べました。
奥:両親になんでこんなに高いんだと言われたんです。
床下暖房とか知らないじゃないですか?誰もいないのにストーブつけっぱなしなんてもったいない!とか。
それで、もう一度他の住宅会社の内覧会に行ったりしました。
灯油の使用量を聞いて自分たちで計算したり。
主:妻はどうしてもコスモさんにお願いしたかったんですよね。
私は他の住宅メーカーも含めて考え直そうとしました。
そして、社長にもらった資料とか、ホームページを見て、「そういうことなんだ」と2人とも納得できたんです。
でも、予算は増やせない。
だから、自分たちが必要なところを残して、予算内で収める方向として頼むしかないと。
そして、お願いしますと頼みにいったわけなんです。
柿:はい、そこから再プランがはじまりましたね。
ゼロベースに戻しても、再度弊社に決めていただいたことは大変嬉しく思いました。
納得された上で、ご契約していただきたいので、お互いに理解した上でお話を進められて良かったです。
◆コスモホームに決めた理由は?
柿:業者を選ぶ基準はお客様ごとに違うと思いますが、髙橋さんの基準はどういったところでしたか?
主:自分たちの要望を聞いてくれるところ、あとは自分たちの予算の範囲内であること、ですかね。
限られた予算内で自分たちの要望を満たしてくれるところでした。
奥:私はデザインですね。
家の質感というか、他の内覧会などに行きましたが、うちは高級感があるんです。
天井はもっと低く感じたし、玄関も狭かったし。
うちは質感が良いなぁと思っています。
柿:家づくりでは細かな部分にも、気を使うようにしています。
細かいですが、その違いが大きいと思っています。
主: 質感といえば、私の車の友人が家を見にきて、アールの部分の作りこみとか天井とかすごいなあというんです。
「こんな風にしてくれって頼んだの?」と聞くのです が、僕たちがそんなことわかるわけないですよね。
コスモさんがやってくれたんだというと「すごいね!」と。
細かな部分を見ていました。
柿:今、住宅は既製品をパタパタと取り付ける工事が多いのですが、私たちは建具も作ります。
作ればカッコ良くなるというわけではなく、どうやって作れば良いかを考えデザインをしています。
その積み重ねが「この家かっこいいよね」という印象になると思っています。
主:自分の家だからと良い!ということもあるのでしょうが…でも、他とは違うんです。
柿:そのあたりを感じていただきたいと思っています。
完成内覧会の時も、お客様の反応でみてとれます。
わー!というか、何も言わないか…。
主:わー!となりますよね!
柿: それが「感動」ですね。良い意味で期待を裏切ることに繋がります、
そんな家作りを目指しています。
コストもデザインにかけたと思っているかもしれませんが…床下暖房だったり、断熱だったり、家の性能面にコストをかけています。
でもね、デザインを良くしないと納得されないんです。
いくら性能が良くても、格好悪かったら納得できないですよね。
主:だって、性能が…断熱がすごいですよね!
柿: 髙橋さんの家は、壁厚が210ミリ断熱。
私たち新住協の仲間では、Q1.0(キューワン)住宅と呼んでいます。
今年3年目になりますが山形県に Q1.0(キューワン)住宅を建てていこうという運動をしています。
その運動の中、山形支部の勉強会で髙橋さんのお家を事例として発表したりもしました。
住んでいただいてからの価値ですので、デザインと同時に建物性能は力を入れています。
主:住む人のことを第一に考え、アドバイスしていると思いますし、お客さんが求めているものを最優先で考えてくれたなと思うんです。
何十年も住むのは私たちです。
住む人の立場でそれをカタチにしてくれると信頼できました。
奥:相談もしやすかったです、コスモホームの皆さん話しやすかったです。
主: 建てている途中の打ち合わせも、すごく楽しかったです。
見積りが出た後、どこを削ったらいいかの打合せで、いろいろな提案をしてくれて、そんなやり方もあ るんだと思ったりしていました。
私たちの性格とかコスモさんとの相性ですよね。
そういうところも良かったのだと思います。
柿: 私たちは作品を残そうとしているわけではないので、実際に住むお客様の家を建てていきたい。
そこで私たちが持っている経験と知識をフル稼働させて、ご予算の中でお客様のご希望をできるだけ取り入れるカタチにしていこうと思っています。
住んで快適で、使い勝手が良いというところを優先していきたい ですね。
なおかつ、住んでいて高級感を感じるとか、心の満足もしていただけるように配慮しています。
◆再開した家づくり…一番の希望は何でしたか?
柿:仕切り直した予算の中で、再プランニングを進めていきましたね。
まずは、どんなご希望がありましたか?
主:私は一番はあたたかい家です!
奥:私は家族の顔が見えるキッチンとリビング!
柿:前のお宅では独立したキッチンで、寂しい感じだとおっしゃってましたね。
主:それに、ちゃんとした子ども部屋もありませんでした。
物置のようなところに机を並べていましたが、大きくなるにつれてちょっと可哀想かなと感じていました。
あとは、私の車を置きたかったです。
柿:そうですね、この家のテーマにも掲げたガレージですね。
主:冬場は、シートでくるんで紐でぐるぐる巻きにして外に置いていました。
どうしても見たくなった時に紐をとって家の中から眺め、シートをかぶせて縛る。
で、またしばらく見れない。
柿:だからこそ、家の中から見れるように設計したんですよね。
ショーウィンドウのようにしました。
主:本当に良かったです!
柿:ご自分で整備をされるということで、工具を置くスペースもとりましたしね。
冬でも好きな時に整備ができるようになりましたね。
主:一番良いのは時間がかかる整備の場合、中断したままの状態にしておけることです。
以前は天気が悪くなれば撤収ですし、片付けた時に何をどうしたか忘れてしまったとかありました。
あと、音があまり響きません。
ガレージが自分の部屋のように、折りたたみ椅子でビールを持って音楽聴きながら車を見てます。
奥:そうなんです、お風呂上りにいつも行くんですよ!
子どもも「またお父さん、ガレージに行ってる!」って。
私も、子どもたちと家の中からそっと覗いているんです。
「ほらほら、またやってる」って(笑)
柿:ご主人にとっては至福の時間ですよね!
主:そうですよ!私には専用の部屋ってないですからね。
ガレージだけです!
整備もすぐにできるようになって、勢いでもう1台バイクを買ってしまいました。
柿:そうなんですか!?
主:大きいバイクは乗らなくていいと思っていたんですが、ガレージに余裕もあることだし…
やっぱり大きなバイクに乗らずに死にたくないと思って、教習所に通い免許をとって購入しました。
中古ですが。
柿:じゃあ、車1台にバイク2台ですか?
ますますガレージに入り浸りですね!
主:週末はいつも出掛けるようになり…マズイですね。
そろそろ、草むしりをしないといけないし。
柿:そういえば、当初プランしたガレージよりも広くしたんですよね。
主:そうなんです。
うちのポルシェは、店のバンと同じサイズなんです。
工事前の地縄を張った時にそのスペースにバンを入れて、あれこれ想定したんですが、ちょっとこの広さでは無理だなーと思ったんです。
柿:車を入れるだけなら十分でしたが、整備をするとなるとある程度の広さが必要ですからね。
◆家づくりされる方へのアドバイスを
柿:これからお家を建てる方にアドバイスはありませんか?
主:家づくりはそう何度もできるものではありません。
年々情報は新しくなっているので、プロの方の話をよく聞くことだと思います。
柿:家は進歩しているんです。
そういうところがうまく伝えきれてないんですね。
主:自分たちだけでは何も知ることはできませんでした。
高気密高断熱とか暖房とか…建てる頃は違うものが必ず出てくるのでしょう。
昔の感覚にとらわれないことが大切ですね。
柿:そうですね、年々変わっていますね。
あとは、家づくりで失敗したところ、後悔したところはありますか?
主:あります、ベランダはいらなかったです!(笑)
何となく設けたいなと思っていましたが…全く出ません。
洗濯物も干す場所がきっちりあるし、室内で十分乾くし。
住んでみて後悔したところは、思ったよりないですね、あえていうとベランダです。
他は満足しています。これ本音です。
インタビューだからってことではありません!(笑)
家づくりは値段もはりますから、業者さんに騙されないようにしようみたいな気持ちもあったりします。
いかに信頼できる業者さんを探すかですね。
柿:相談に来ていただいた方には「建てる前に読む本」をお渡ししていますが、その中でも、結局は業者選びが大切だと書いてありますね。
自分たちに合う業者、自分たちが欲しい家を建ててくれる業者はどこなのか?と探すことが大切ですね。
主:私たちは2件目を建てたわけではないので比較はできませんが、1年間住んでみてやっぱり良かったなと思います。
柿:私たちも建てっぱなしということにはしたくないので、この先もお付き合いをお願いしたいと思います。
主:使い勝手がすごく良いんです。
新居に入った時よりも1年住んでみてものすごく感じています。
冬も夏もすごして再確認できました。
柿:使い込んで「家」になると思っています。
実際に住んで、使いやすい住みやすい家だと言っていただける家づくりをしていきたいと思います。
奥さんのご希望の水回りはいかがでしたか?
奥:以前は排水溝もすごい匂いがしてきたり、カビもなかなかとれなかったり苦労しましたが、今はとっても楽です。
魚を焼いた後もお手入れが楽ですし、食洗機も清潔でいいです。
主:設備も電気仕掛けでボタン1つでONとOFFでしょう。
お風呂のお湯張りだって、以前は誰かが見に行ったりしなければなりませんでした。
それに、冬だからといってお風呂が全く寒くありません。
奥:どこに行っても温度差がないのが良いですね!
主:冬でも毛布がいらなくなりました。
タオルケットと布団だけですみます。
柿:極端な温度差がないので健康にも良いですよね。
主:それから内装はあまり白いかなと思ったのですが、色は増やさないほうがいいとアドバイスしてもらいましたね。
柿:そうですね。どうしても家具やカーテンと色が入るので、壁紙などはシンプルがいいんです。
形を変えることで 見た目を変えていきたいと思っています。
デザインの配慮をしているつもりです。
家づくりの中で家具選びは重要なポイントです。
家具から始まった家づくりもありますよ。
髙橋さんは家に見合った家具をお選びいただいています。
最高の家づくりですね。
主:家づくりでお金をたくさん使いましたからね。
この快適な家で英気を養い、頑張って返そう!頑張ろうっていう気になります。
ここで充電して、働いて、早く返そうと!思っています。
柿:あ、それは良いですね!(笑) いろいろと、良いお話をお聞かせいただきました。
ありがとうございました。