“期待を裏切る”家づくり物語 05

コチラのお宅のテーマは、
「こだわりのオーディオルームと2階リビングの家」釣りと音楽が趣味のご主人、休日は家事をしながらのんびり過ごしたい奥様。
住宅密集地という立地条件から、明るさを確保するため2階にリビングを設けました。
防音室と家事動線、開放的で明るいリビングが特徴的です。

オーディオルーム

「ご近所に気兼ねなく、新しい家で心ゆくまで音楽を楽しみたい」、ご主人の希望でした。
専門業者にお願いすると、6~8畳で300~500万くらいするようです。

「そこまではちょっとお金をかけられないが、予算の範囲内で防音室を造ってほしい。」
リクエストに応えるため、業者やメーカーから情報をかき集めました。防音部材と施工方法をお客様と一緒に相談し、壁を2重にしてやってみることにしました。この日は音を鳴らして、どれだけ外に漏れるかテストしました。「えー、そんなに音出すんですか?」
予想以上の音に私たちもビックリ。柿崎も外でチェックします。
高音はうまく消すことができたのですが、予想通り、低音が壁を伝わってきます。
相談の上、別の部材を使ってもう一層造ることにしました。結果、100%ととは言えませんが、前回に比べて低音がかなり軽減されました。
そして完成したオーディオルーム。ドアを開けると…機材、レコード、お気に入りの椅子…
なんともカッコいい空間です! 素敵なコラボレーション☆

家事動線

休みは家でのんびりしたいという奥様。
毎日の家事もできるだけ簡単にこなせるような間取りを考えました。↑キッチンから洗面脱衣室、家事室へ。↑洗面脱衣室から浴室、家事室へ。↑家事室から物干し室へ。↑キッチンからリビングダイニングへ。水廻りをまとめることで、各部屋への移動がとてもスムーズです。
早く家事を済ませて“のんびり”してください!

洗濯動線

洗面化粧台と洗濯機を置く、一般的な洗面脱衣室です。
最近使っている洗濯機用壁水栓。
万が一蛇口が抜けても自動的に止水します。
蛇口はさておき、こだわったのは“洗濯動線”です。
脱衣→洗濯→物干し→アイロン→たたむ。洗面脱衣室で洗濯したものは家事室、又はその奥の物干し室に持っていきます。物干し室は構造的に断熱の外側になり、夏は暑く、冬場は寒くなります。梅雨時期も干しっぱなしで外出できるように、換気扇も設けました。話がそれますが、ここは断熱の外になるので、冬期間は野菜等の食品庫としても利用できます。
暖房する冬場は家事室に干すのも効果的。
この部屋には作業台が入り、アイロンや洗濯物を整理していくことでしょう。
この洗濯機からの一連の流れ、いかがですか?

2階リビング

撮影したのは午前11時頃。何もないとこんな感じ、開放的です。玄関、階段室の上には明り取りの窓。明るさと解放感に効果抜群。夜は、間接照明とダウンライトがいい雰囲気をかもし出します。2階リビングは、行ったり来たりが大変だと思われがち。
適所に収納を設ければ解消されます。(黒い扉は納戸)

迎える

外構工事途中ですが、玄関前のオブジェです。ちなみに後ろには外水栓が隠れています。外観から想像できない、明るい玄関がお客様をお迎えします。吹抜けのおかげで広く感じます。白で統一した下駄箱。この扉は“すぅー”と閉まります。わずかな階段下ですが、無駄なく使います。「ピンポーン♪」

「どうぞー、上がってきてー!」
明るく楽しい2階リビングです。