スタッフ柿崎社長ブログ

2018年1月

高断熱住宅のポイントは、“自然温度差”

チョット聞きなれない言葉です。

“自然温度差”

実は、これが高断熱住宅ではとても重要なのです。

自然温度差とは、

冬暖房しないで、外気温度と室内温度が何度の差になるか

を示したものです。

例えば、自然温度差5℃とは、外気温が0℃の時、暖房しない室内温度が5℃に保つ事を意味します。

ということは、自然温度差が大きければ何もしなくても室内温度は高く保たれます。
自然温度差が5℃の場合20℃にしようとすると、15℃分暖房しなければなりませんが、自然温度差が10℃であれば10℃分だけの暖房で済みます。

自然温度差が大きい住宅は、機械的に暖房する量が少なくなるので省エネルギー住宅と言えます。

それでは、自然温度差の大きい住宅を造るためにはどうしたらいいのでしょうか?

1、熱損失係数を小さくする(建物の断熱性能を上げる)

①床、壁、屋根の断熱材を厚くする

②窓から熱を逃がさない高性能なサッシにする

③熱交換換気扇を採用する

2、日射取得熱を大きくする

これは上記②に大きく関わることですが、

“熱を取得しながらも熱を逃がさないガラス”

の採用です。

このようなサッシを南側に採用し、しかもその窓を大きくし、冬の日射を積極的に取り入れる事が重要です。

冬の日射そのものが、暖房なのです。

※間違っても南側に遮熱タイプの窓を採用しないように注意しましょう。熱損失を少なくするために遮熱タイプのガラス採用すると、暖房エネルギーは増えます。

夜この窓からの熱が逃げないようにするため、断熱戸(ハニカムサーモスクリーン等)を採用することも大切です。

自然温度差が大きい住宅を造るためには、このようにいくつかの工夫が必要です。

弊社が提供するQ1.0住宅の自然温度差は、

概ね7~8℃位

です。

庄内地方での国の基準の住宅では、4℃前後になります。(外皮平均熱貫流率UH値=0.75)

自然温度差が、10℃位になるのは理想ですが、かなり高性能な高断熱住宅と言えます。

2018年01月16日更新