スタッフ柿崎社長ブログ

2012年8月

東京の夏はなぜ暑い?

毎日うだるような暑さが続いています。

いくら節電といってもどうしても、事務所のエアコンは毎日稼働しています。

冷房ってどのように出来るのが知っていますか?

暖房と冷房は同じように出来ると考えがちですが、全く違います。

暖かい空気をつくることは簡単です。

それは、何かを燃やばいいのです。

これは誰だって理解できますよね。

しかーーーーし、冷気は冷気そのものをつくることはできません。

それでは、どうするか?

それは、

冷やしたい空間の熱を外に移動させることによってその空間の温度を下げます。

即ち、単なる熱移動をしているだけです。

暖房のように、新たに熱をつくるのではなく、内側から外に熱移動をしているだけですから、熱そのもの量は変わらないのです。

そうすると、夏は、室内の熱を外気に放出していますので、暑い外は、益々暑くなるわけです。

即ち、室内を冷房するということは、外部を暖房していることになります。

暑い外気を暖房することになるので、外は益々暑くなります。

これが東京のように、エアコンを多く使っている大都会の外気が暑くなる大きな要因です。

エアコンはヒートポンプという原理で成り立っています。

(エコキュートも同じ原理です)

下の図は、ヒートポンプの原理を表しています。

この図では、左から右に熱が移動しています。

即ち、左の部屋が冷房して、右の部屋は暖房しているような状態になります。

ヒートポンプを利用した暖房は、この原理を利用しています。

しかし、この時に問題があります。

冷房の場合、熱は、暑い外に向かって放熱しようとします。

しかし、今年のように猛暑の場合は、外が余りにも暑い場合は、うまく熱が外に逃げません。

そうなると効率が悪くなります。

即ち、暑ければ暑い程効率が悪くなります。

このことは、冬の暖房にも言えます。

寒い外気温度からさらに熱を奪おうとするわけですから、寒くなればなるほど効率は下がります。

余りひどい場合は、室外機の周りに氷がへばりつきます。

このように、実は、ヒートポンプとは、自然界に逆らおうとする動きを無理やりしているのです。

(無理やり稼働しているので、電気も多く使います。)

ヒートポンプが寒い北海道のような地方で効き目が悪いのは、このような理由からです。

家庭の冷房は、このヒートポンプでしかできませんので、エアコンを使うしかありませんが、冬の暖房はもっと素直な暖房の仕方がいいように私は思うのです。

そうです。

何かを燃やせばいいのです。

薪、石油、石炭、ガス

そして出来るだけその量を減らす工夫をしたらいいと単純に思うのです。

ちなみに、家庭用冷蔵庫もヒートポンプの原理です。

ということは、中は冷房ですから、冷蔵庫の周りは実は、暖房していることになります。

暑い夏は、こんなところにも、敵がいたんです。(逆に冬は、暖房の助っ人です。)

by kakizaki

2012年08月23日更新