スタッフ柿崎社長ブログ

2010年3月

誰もが暖かい住宅で暮らせるように・・・

3/19
仙台で新住協の高断熱住宅の基礎講座があり、室蘭工業大学の鎌田先生の講義を聴いてきました。

庄内よりもさらに寒い北海道で高断熱住宅の研究をしてきた鎌田先生は、それまで壁の中に入っているだけで十分に機能を発揮していなかった断熱材が、適切な工法で施工することで本来の性

能を発揮し、一般の工務店でも特別な工法や材料を使うことなく、コスト面でも両立できる住宅が提供できるように技術面で指導してきた方です。

住宅は冬に暖房をすることが当たり前と考えられていますが、熱の発生と損失で考えると『快適な室温を維持するのに足りない熱エネルギーを暖房で補う』ということになります。

つまり、逃げて行く熱エネルギーが少ないほど、暖房で補う熱エネルギーも少しでよいわけです。

特に住宅に入ってくる熱エネルギーである太陽の日射による熱は極力取り入れる工夫が大切です。窓のガラスの大きさと方位が重要になります。

また、熱を逃がさない工夫として、特に、窓から熱が逃げにくくすることや換気の際にせっかく暖めた室内の空気をできるだけ回収することなどがあります。

私はリフォームの仕事で多くの寒い住宅に直面してきました。暖かいのは暖房のある部屋で、それ以外の部屋は寒くて当たり前だと思っている方がまだまだ多くいらっしゃいます。

局所暖房は住宅に温度差を生み、寒い部屋や押入れで結露の原因になります。多少温度設定は低くても住宅の内部空間はまるごと暖房することが結露防止にもなり、何より住み手にとって

の快適性はここにあります。もちろん燃焼時に水蒸気を室内に出さない暖房機の設置が前提です。

冬の朝でも暖かい部屋で気分よく起きられたり、廊下やトイレが寒くないのは誰にとってのすごし易い家です。これから建てられる住宅はどんな家でも全館暖房になることを願うばかりです。

by: ito

2010年03月30日更新